この前、仲間内で「ノットエシカルゲーム(なにがエシカルでなにがエシカルじゃないか?を言い合う)」みたいな遊びをしてたんですが、1人
「乙武さんのスーツの袖の布もったいなくね?」
って真面目に言う圧倒的強者がいて、
「あぁ、世の中ってこうやってズレていくんだな」
と感じましたw
爆笑する僕に「間違ってますか?」って食い下がってきたので、嫌味で
「頭からっぽの方が夢つめこめる(ドラゴンボール)から、いいんじゃないかな?」
と伝えたのですが、20代の若者だったのでその歌詞も知らず、普通にプンスカ怒ってました。
許してチョンマゲ。
エシカルノーマルなんて名乗ってるので、けっこう意識高い人が周りに多かったりするんですが、「仲間だ!」と思える人以上に 実はめっちゃ「敵」が多かったりするんですよね。
いや別に、
「最近SDGsちょっと意識してて」とか言いながら、ビシッとスーツにネクタイで、その分会議室のエアコンは僕でも寒いぐらいキンキンに下げて、汗だくでペットボトルの水をゴクゴク飲んでる・・みたいな人を敵と言ってるんじゃないです。
もっと巧妙で、かつ本質的な敵。
本質的な敵ほど、全然敵っぽくないんですよね。
対立構造に持ち込むつもりはないんですが、「でもそろそろ顕在化させていかないとマズイよな・・」と思う、今回はそんな「敵らしくない敵」の正体を暴きながら、 「エシカルって結局、何と戦ってるのか?」みたいな話をしていきたいと思います。
小さい敵はたくさんいますが、今回はその中でも特にやっかいな、李牧や龐煖レベルの(わからない人ごめんなさい)三大天を解説します。
エシカルの本質的な敵。それは……
1.グリーンウォッシュ
2.マニピュレーター
3.グリッチマン
この3人組、名前からしてちょっと強そうですが、実在の「考え方」や「構造」を象徴してるペルソナたちです。
ひとりずつ紹介していきましょう。
言わずと知れた代表格。
表向きはエシカル。中身は空洞。
「環境に配慮した素材を使用しています」
「CO2排出ゼロを目指してます」
「子どもたちの未来のために」
口ではなんとでも言える。
見た目を整えるのは簡単。
エコ、サステナブル、ナチュラルって書いときゃ、だいたいOK。
でもその裏をのぞくと、ただただ見せかけ。
🎯代表的な事例:
・紙ストロー詐欺
「紙ストローだからエコです!」というが、実はプラスチックのフタ部分の環境負荷が遥かに高いという研究もある → ストローだけ変えて、「エコ感」を演出する戦略。
全体最適なんて気にしてない。
・植物由来=エコという幻想
「植物由来洗剤」とパッケージに書かれてるけど、その植物、農薬漬けのモノカルチャー農場で栽培された原料だったりする → 「植物由来」という一言で「自然派」だと思わせるトリック。
・ペットボトル回収の演出
スーパーなどに設置された回収ボックス。
「環境への配慮!」と誇らしげに掲げられてるけど、回収されたものの8割以上が結局焼却処分というケースもある → 見た目だけのリサイクル、「回収してます感」で拍手をもらう。
💬まとめ
この人の怖さは、じぇんじぇん「悪く見えない」こと。
エシカルの「信頼」とか「空気感」を壊すのは、悪党よりもニセ善人。
この一言に尽きる。
めっちゃ優しそうな顔して近づいてくる。
「便利でしょ?」「無料でどうぞ♪」って。
でもね、それ全部「あなたに選ばせ」たようで、実は選ばされてる。
そんな「意図的な選択」をデザインしてる人たち。
🎯代表的な事例:
・キャッシュレスの「無料」攻勢
最初は「無料でスムーズ!ポイントもらえる!」で利用者を増やす → 一定数市場を取ったところで手数料有料化。
依存状態になった店舗からも消費者からも両手で手数料をぶんどる。
・課金ポイントを磨き続けるスマホゲーム
心理学者や行動経済学者をチームに入れて、「人が課金する瞬間」を磨き続ける。 → 「課金するかどうか自分で選んでる」つもりが、全部シナリオ通り。
エシカルは「知って選ぶ」を推すけど、マニピュレーターは「知らんまに選ばせる」が信条。
だからこの人も、立派な敵です。
しかもやっかいなことに、
「マニピュレーター化する私たち」になってることもある。
「どう見せたら、買ってくれるか」 「どう言えば、共感してもらえるか」
SNS時代において、「操作の意識」を持たずに発信することはほぼ不可能。
だから、自分の中のマニピュレーターを意識することこそが、エシカルの第一歩だったりしますよね。
「いや、これ違法じゃないんで」 「ちゃんとガイドラインに沿ってますよ」
……うん、でもね。 それって、やってることとしてはどうなの?って話。
この人の得意技は、「バレなきゃセーフ」の徹底運用。
🎯代表的な事例:
・フードロス寄付で節税
期限切れ寸前の食品を大量にフードバンクへ寄付 → 社会貢献アピールしつつ、税控除でちゃっかり得 → 廃棄コストを「美談」として処理する、企業版マジック。
・「中小企業」スキームのすり抜け
大企業が補助金の対象外だからって、関連会社を「中小企業」として申請 → 表向き「地元企業の活性化!」、中身は親会社の資金繰りテクニック。
・成果報酬型CSRという名の空手形
「2030年までにCO2削減〇%!」 → でも未達成でも罰則ナシ、報告義務ナシ。
「やる気あるフリ」だけで今の空気感をやり過ごす。株価もアップ。
エシカルは「ルールの外にある倫理」。
それに対して、グリッチマンは、
ルールという知恵の輪を分解して金を稼ぐ。
つまり、「ルールに従ってるから問題ない」と思った瞬間に、もう片足突っ込んでる。
結果、何が起こるか?
「考えること」が面倒になり、 「疑うこと」が疲れるようになり、 最終的には「もうどうでもいい」にたどりつく。
つまり、善意の機能不全。
これが、
エシカルにとって最も恐ろしい敵。
エシカルの仕事は、「意識の汚れ」を浮き上がらせて、「選ぶ目」を磨く仕事
これはエシカルなハウスクリーニングの話だけじゃない。
ビジネスも教育もメディアも、日々の暮らしも全部そう。
「なんとなくいい感じ」に見えるものほど、問い直す。
「自分も無自覚に誰かを操作してないか」と、鏡を見る。
エシカルって、そういう「面倒くさいけど真っ直ぐな選択」の積み重ねだと思う。
今回紹介した3人の敵キャラ。 全員に共通しているのは、
「誰も明確な加害者ではないように見える」ってこと。
でもその裏で進行していること。
崩壊を招くのは、単発の傷より『無言の許可』である。
沈黙が常態化し、問いが消え、空気が腐っていく。
その先に待っているのは、
「もう誰にも信用されないエシカル」。
だからこそ、僕たちは「敵」を知り、
まずは自分の中に住んでいるその片鱗を見つめていく必要がある。
エシカルとは、「自分を疑う勇気」でもあるよなと。
商品・サービスがコモデティ化してきたことで、ビジネスには今まで以上に「社会的視点」が必要になってきたんだと感じています。
資本主義のフィールドで、資本主義が生みだしたモンスター(敵)と戦うエシカルノーマル。
FC募集を始めて2年(現在23店舗)、「月に1店の限定募集!」という緩やかな感じで、2026年3月までに30店舗を目指しています。
「新しいことに挑戦したい!」
「どうせならもっと世界を良くする仕事を!」
と考えてるあなたへ、「ぜひ仲間になってください!」と言いたい。
実際に声に出すわけではないですが、言いたい。
こっちばっかり言うの恥ずかしいのでそっちから早く言ってきてください。
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