エシカルノーマルでハウスクリーニングを担当している「ガッキー」こと、倉垣です!
私は洗濯機のクリーニングに出会う前は自宅で毎月市販の洗濯用洗剤を使って洗濯機をキレイにし、掃除後に浮いてくる汚れを見て大変満足していました。
しかし、洗っても洗っても出てくるワカメのような汚れがだんだん嫌になってきました。
そこで、ハウスクリーニングを仕事にしていて機械の分解が好きな私はある日、家の洗濯機を分解してみたのです。
正直『衝撃!!』としか言えませんでした…
今回は皆さんにも洗濯機の事実を知ってもらいたくブログを書いてみました。
洗濯を干していると
『ん?何このワカメみたいな物体は??』
『なんか洗っ洗濯物が臭う気がする…』
『あれ?洗濯機の中がジメジメしてるな』
って事ありませんか??
少し長いですが
洗濯機の知らない真実が詰まっています。
是非お付き合い下さい。
何の数字だと思いますか?
これは洗濯機の菌の数をルミテスターという機械で図った数字です。
キッコーマンが出している商品で参考数値としては
公衆トイレの床 | 11,600 RLU |
トイレの洗面 | 14,202 RLU |
エレベータースイッチ | 21,299 RLU |
キッチン排水口 | 86,230 RLU |
生ごみ | 92,159 RLU |
ちなみに衛生上の合格基準で手が2,000以下、まな板で500以下という参考値があります。
ちなみに人気のクリーニングメニューのエアコンも数値が高く約2万~約5万くらいになります。
トイレの床より汚れています。
ですが、そのエアコンの2倍以上も菌が多いのが洗濯機です。
なぜそんなに洗濯機は汚れてしまうのか?
菌がなぜそんなにも多く繁殖するのかを解説していきたいと思います。
洗濯機は毎日、洗剤と水を使用して洗っているのにどうして汚れるのか?キレイにしているのでは?と思いますよね。
洗濯機の内部には、衣類等についていた汚れやホコリそして溶け残りや流れ残った洗剤カスが溜まってしまいます。
その汚れ等や洗剤カスが少しづつ溜まってしまうのです。
汚れが溜まるだけではそこまでカビや雑菌は増えません。
ですが。。。
等の項目を行うと湿気がこもりやすくなったり、汚れやホコリが溜まりやすくなります。
カビや雑菌は、溜まった汚れをエサにします。そして湿気がこもった状態はカビや雑菌にとっては好条件であり、洗濯機内部にはカビや雑菌が大量に繁殖してしまうのです。
汚れが溜まってカビや雑菌が繁殖している状態が続くとどうなるのでしょうか?
そのまま掃除しないと蓄積された汚れや繁殖したカビや雑菌がせっかく洗ってキレイになった衣類に付着してしまいます。
キレイに洗っているつもりが知らず知らずのうちに衣類が洗うたびに汚れたり菌が付着したりしているかもしれません。
香りを求めて少し多く入れてしまいがちな柔軟剤
実は柔軟剤が汚れに大きく関係しているケースが増えています。
例えば縦型洗濯機で柔軟剤を使いすぎると半年でこのような汚れになります。
柔軟剤が溶け切れずに残ってしまい、それをエサにカビや菌が増えてしまっています。柔軟剤には多くの油分含まれており冷たい水道水ですすいだ場合、溶け切れずに洗濯機の内部に残ってしまうのです。
洗濯機のカビや菌の汚れとは別にドラム式洗濯機では『乾燥部分が詰まってエラーになる』『乾燥時間が長くなった』『生乾きのニオイがする』などよく伺います。
乾燥部分についても少しお話します。
ドラム式洗濯機の感想は基本的にはヒートポンプにて空気を温めて乾燥経路を通り洗濯物が入っているドラム部分に送られていきます。
その乾燥経路の途中に衣類の糸くずやホコリなどをキャッチする乾燥フィルターがあります。
このフィルターが埋まると乾燥時間が長くなったり、乾燥むらが起きたりするので、乾燥運転のたびにお手入れが必要です。
上記で説明した乾燥フィルターのお手入れをしないまま運転を続けると、乾燥経路やヒートポンプユニットが汚れていきます。
そこには糸くずやホコリ、そしてペットの毛などのゴミがどんどん溜まっていきます。
また、洗剤や柔軟剤を入れ過ぎると泡が多くなり乾燥経路にまで泡が上がっていき、先ほどの汚れなどと合わさり、汚れが経路にへばりついて固まってしまいます。
これらは乾燥機能の使用頻度が高ければ高いほど起きやすくなります。
汚れの原因まではご理解頂けたと思います。
では実際の汚れを写真を使ってみて頂きたと思います。
縦型洗濯機の洗濯槽の内部です。
石鹸カスの汚れにカビなどが付着しています。
ですが真ん中だけキレイにラインが出来ているのがわかると思います。
これは市販の洗濯クリーナーでキレイになっています。ただ水が当たらない部分や常時浸かってしまっている部分は汚れたままです。
どうしても手で擦るなどの物理的な攻撃ができないので汚れが残ってしまいます。
先ほどの洗濯槽の内側と向かい合っている洗濯ドラムの外側です。
こちらは石鹸カスがメインになっています。
穴なしのドラムでカビにくいのが売りですが乾きにくいので汚れやすいなと個人的には感じています。
洗濯ドラムの底面です。
洗濯中は常に水に浸かっている部分です。水が抜けた後に石鹸カスが付着したままになったり汚れが逃げ場がなく張り付いたりしやすく汚れやすい部分です。
真ん中の部分は錆びたり水垢がこびりついたりしてしまいます。
洗濯ドラムの内部には糸くずフィルターや洗剤投入口などがあります。
ドラムとの隙間があり底面と同じで汚れが溜まりやすいです。普段見えているのに外すにはドラムを抜き出す必要があります。
ここからワカメみたいな汚れがドンドン出てきてしまうケースも多いです。
ドラム式の洗濯槽の内部です。
蓋の裏側にホコリがたっぷりと付いています。
このホコリが内部に残り洗濯の度に濡れてしまいます。
乾燥の時にこのホコリが濡れたままになり乾燥できてないと判断して乾燥時間が長くなってしい、最悪の場合、エラーになってしまい乾燥自体が使えなくなったりします。
乾燥の時に空気を温めるアルミフィンという部分です。
乾燥フィルターのお掃除を行っていてもどうしても少しづつ奥にホコリやペットの毛などが入っていきます。
Panasonicの一部の機種ではこの部分を水で洗うのですが詰まってしまい乾燥フィルターの所まで水が溢れてしまいます。
フィルターより奥を掃除しようと歯ブラシを使うお客様が増えています。
ですがアルミフィンを曲げてしまったり
歯ブラシを中に落としてしまったりする事がありますので十分注意して下さい。
ご依頼される理由では下記の項目が多いです。当てはまる方はクリーニングをおススメします。
当社は洗濯機分解洗浄のプロです。
ドラム式洗濯機の分解洗浄をおこなっている会社はかなり少なく某ポータルサイトでも大阪のエアコン業者が650社に対してドラム式洗濯機の業者は約30社でした。
ご質問などがあればお問合せページ、またはLINEからお気軽にお問合せください。
洗濯機は10年ほど使える家電です。
ただどうしても汚れてしまいカビてしまいます。
市販の洗浄剤も多く出ていますが直接擦り落とすわけではないので3割程度しかキレイになりません。
一度プロの分解洗浄を行ってキレイな状態にし毎月市販の洗浄剤を使えばキレイが長続きします。
是非、洗濯機の分解クリーニングをご体験ください。