先月の記事でガードレールに突っ込んだ幼少期の三女の写真を載せたのですが、そんな三女の卒業式が先日ありまして、積み重ねた年月と思い出に浸り、年甲斐もなく号泣してしまったんですね。
年頃の娘なので仕方ないのですが、TPOTシャツの父とはなかなか写真を撮ってくれず、僕はその間ずっと三女の同級生の男子に耳をかじられていました。
彼が僕の耳元でずっと3つの言葉を繰り返しつぶやいていたのですが、その3つのワードが
「オナカスイタ」
「ハヤクカエリタイ」
「セイブツタヨウセイ」
だったんですね(嘘です)
実は今この生物多様性がめちゃくちゃヤバいことになってるって知ってましたか?
生物多様性とは一言で言うと
「地球上のさまざまな生き物やその遺伝子の多様性、そして生態系の多様性」
のことなんですが、いま急激にこの多様性が失われていってるんです。
人間はその営みの中で様々な恩恵を生物多様性から受けており、それを「4つの生態系サービス」と呼んだりします。
だからこの多様性が失われることは、人類にとっても死活問題なんですよね。
この生物多様性がどれくらい失われてるかというと、WWF の『生きている地球レポート(Living Planet Report: LPR)』では実に「この50年で73%」だと言われており、
また、過去の生物の絶滅スピードは化石記録から計算すると100年間で1万種あたり0.1~1種で、ここ100年では1万種あたり約100種ものいきものが絶滅しているので、絶滅の速度が1,000倍以上に上昇していると考えられているのです。
なんか数字だけ見たら地球上の全生物が滅亡に向かっているのでは?ぐらいに思ってしまいますよね。
そして言うまでもなく生物多様性が失われている主な原因は「人間による活動」。
森林伐採や埋め立てなどの開発行為が多くのいきものの生息環境を破壊していたり、工場や家庭からの排水による水質の変化や、食用や観賞用などを目的とした過度な捕獲・採取も生態に影響を及ぼす主な要因の一つなのです。
15年前ぐらいに元サッカー日本代表監督の岡田武史さんがなにかのインタビューの中で、
「人類が滅亡しても地球は残る。人類が地球を守る、地球に優しくというのは、おこがましいと思うんですよね」
って言ってて、
「確かにな」と思いました。
例えばコンビニのトイレを使う人たちがめちゃくちゃマナー悪くて毎回汚しまくってたら使用禁止になると思います。
だからといって「コンビニのトイレをキレイに使う」は、あくまで使わせてもらう側(恩恵を受ける側)の最低限のマナーであって、大げさに「僕はトイレに優しい活動をしています!」なんて言わないですよね。
近年、グリーンウォッシュ(環境やSDGs、ESGなどに配慮しているように偽ること)は「ソフトロー(社会からの期待や要請)」から「ハードロー(違反すると刑事罰や行政罰を受ける恐れがある)」の領域に移りつつあり、その時代に「地球に優しい」「環境に優しい」のような曖昧かつ根拠に乏しい言葉を使うのはそろそろ時代遅れです。
エシカルノーマルとしても「わかりやすくするためにそういう言葉を使う」という場面はありましたが、今後は科学的な根拠をもって、自社の環境やSDGs、ESGの戦略や取り組みを説明するという、当たり前の企業行動が求められるのだと思います。
莫大なサービスを受ける側の「人」が「地球」に「優しくする」のではなくて、「地球に優しくしてもらうための最低限のマナー」が『エシカル』なんだと思います。
エシカルは現代人の嗜み。
エシカルを、ノーマルに。
商品・サービスがコモデティ化してきたことで、ビジネスには今まで以上に「社会的視点」が必要になってきたんだと感じています。
そしてさらにもう1つ上の「地球的視点」を、1ハウスクリーニング会社が真剣に持とうとしています。
FC募集を始めてもうすぐ2年(現在18店舗)
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「新しいことに挑戦したい!」「どうせならもっと世界を良くする仕事を!」と考えてるあなたへ、「ぜひ仲間になってください!」と言いたい。
実際に声に出すわけではないですが、言いたい。
こっちばっかり言うの恥ずかしいのでそっちから早く言ってきてください。