はじめまして。
エシカルノーマルで環境アレルギーアドバイザーを務める、小谷明生(こたに・あきお)と申します。現在は神戸在住で、環境にやさしいハウスクリーニングを手掛けています。
これから、ブログ形式で皆さんに「ハウスクリーニング」や「アレルギー」「化学物質過敏症(Chemical Sensitivity=CS)」のことをわかりやすく、お伝えしていきたいと思います。
というのも、実は私自身が少し前まで化学物質過敏症だったのです。
日常にあふれる化学物質に苦しみ、長く原因がわからずに不調なときを過ごしました。
■続く不調の原因は
少しだけ私の話をさせてください。
私が若い頃は、BMXという自転車競技で日本全国を飛び回ったり、19歳で単身オーストラリアへ渡ったりと自由に生きてきました。その後、屋久島に5年ほど住むなかでいろいろと考えさせられることがあり、2013年に「Akiクリーンサービス」という名前でハウスクリーニング事業を始めました。
仕事では、汚れを落とすために安くて強力な薬剤(化学薬品)を使っていました。
おかげさまで結構忙しくしていた時期もあって、多いときには年間で1,000台以上のエアコンを洗っていたことも!自分の体の不調にかまっている暇もないほど、仕事に明け暮れていました。
でも、免疫力が落ちていたのか、いつも風邪気味という状態でいつの間にか6年の月日が経過。2017年になって、ようやく「もしやクリーニングに使っている化学薬品が原因なのでは……」と考え、化学物質過敏症だと判明しました。
もう、自分のやっていること(ケミカルなハウスクリーニング)と自分の状態(化学物質過敏症)を両立できないと感じ、いろいろと調べることに。
そこからハウスクリーニングに使う洗剤や手法の見直しはもちろん、化学物質過敏症の克服の仕方などを考えていきました。今ではすっかり元気になり、環境にも人にもやさしい方法でクリーニングを行ったり、環境アレルギーアドバイザーの資格を取得してセミナーを行ったりと、啓発にも力を入れています。
その内容について、これから皆さんにも少しずつお伝えしていきます。
■化学物質過敏症とは
化学物質過敏症とは、化学物質過敏症支援センターのホームページによると「さまざまな種類の微量化学物質に反応して苦しむ、化学物質過敏症(Chemical Sensitivity=CS)。重症になると、仕事や家事が出来ない、学校へ行けない…など、通常の生活さえ営めなくなる、極めて深刻な“環境病”」とされています。
身近な化学物質としては、洗剤、柔軟剤、制汗剤、農薬、住宅の建材などがあります。最初から化学物質に反応していたわけではなく、生活のなかで触れたり嗅いだりするうちに、ある日突然発症します。
一度発症すると、微量であっても化学物質に触れるだけで、頭痛、めまい、吐き気、倦怠感、動悸、不眠、精神不安定など多岐にわたった症状が現れます。近年、化学物質過敏症をうったえる人が増えてきましたが、まだ一般的にはあまり認知されていません。
特長として、以下のような症状が挙げられます。
・慢性疾患
・微量な物質暴露に反応する
・関連性のない多種類の化学物質に反応する
・原因物質の除去で改善または治癒する
・症状の多くが器官、臓器にわたる
※参考:北里研究所病院臨床環境センター長 石川哲氏の論文
つまり、原因は身近に潜んでおり、誰でも発症しうる可能性があるということです。また、その数は年々増えています。
■アレルギー対策に有効なのは「原因を断つ」こと
化学物質過敏症の原因を取り除くために「原因物質を排除する」という対策があります。その一つとして、ハウスクリーニングで住まいを清潔に保つことが非常に重要です。
エシカルノーマルでは、アレルギーをお持ちの方や、化学物質過敏症が気になる方に「念入りアレルギー対策パック」をおすすめしています。環境や人の健康に配慮した洗剤、手法を用いて自宅をきれいに仕上げます。
1日の多くを過ごす自宅の中で、特に長時間いることが多い寝室やリビングのハウスダストを念入りにお掃除することは、根源的なアレルギー対策、またその予防になると考えられます。しかし寝具の奥に潜むダニやダニの糞、死骸、エアコン内部に溜まったカビ、空気清浄機の奥にたまったハウスダストなどは日常的なお掃除では取り切れるものではありません。
まずは自宅のクリーニングを通して、アレルギー対策を始めてみませんか。
★念入りアレルギー対策パック
その他の予防方法については、次回以降の記事でご紹介していきます。